GenerativeDesignで実行すると上手く結果が出ない


Dynamoで正常に1つ1つのケースの結果が出ているグラフも、GenerativeDesignで実行すると上手く結果が出ないという事が「よく」あります。

一つはDynamoグラフ内では警告・エラーが出ていても結果が出てしまうのに対し、GenerativeDesignは「実行中のエラーをものすごく嫌う」という事があります。

Dynamo内では警告・エラーが出てるグラフはまず、GenerativeDesignで動かないと思った方が良いでしょう。(<DataGate>ノード以下のエラーはしょうが無いですが)

一方、上記をクリアしてもGenerativeDesignが上手く結果を出さない事の理由に「GenerativeDesignはハードウェアリソースへの要求度が高い」ということが有るように思います。

タスクマネージャーでGenerativeDesign動作中のリソース使用状況を見ていると、CPUコアだけでなくRAMやGPUも使っているように見えます。

RAM容量も影響?


あくまでも経験上ですが、正常に検討結果が出て来ないDynamoをRAMを増やして行うと結果が出てきたりします。また結果数字は出ているが、形状が表示されない検討結果が最後の方で出て来る時があるのですが、その時のいくつまで形状も含めて表示されて正常に終了するかの「数」にRAMの容量が影響しているように見える時もあります。(PC屋のまわし者ではありません)

最低RAM:16GBのPCでGenerativeDesignはトライすべきと思います。(タスクマネージャーのRAM使用率では余裕がまだあるんですが、、、)

32GBはより安定します。また64GBあると正常に終了する「数」が増やせています。

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また、以前の検討で正常に結果が出せずに終了していないGenerartiveDesignの検討があると、新しい検討に加えて終わっていない検討も並行して行ってしまうようで、そこでもリソースを無駄に使っている可能性があります。(タスクマネージャーのGenerartiveDesignスレッド数が無断に多くなっています。)

正常に結果が出せずに終了していない検討は**<成果を検討>を開いて削除**しておくことも安定動作への工夫になるように思います。

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タスクマネージャーで見ていると、瞬間的にGPUリソースも100%消費になる時があるので、GPUもある程度おごってあげた方が安全かもしれません。(ここは結果を含めた比較実験が出来ていません)

また、私は検討方法<Randam>を中心に案を生成させますが、<均等>や<最適化>は<Randam>よりもナーバスな感じです。

Revit2023


他方、動作の安定度はRevit2021<Revit2022<Revit2023と上がって来ています。

手がかかりますが他に変わるツールが無い中、このような特性も把握しながらGenerativeDesignが生かせると良いなと思っています。